KAMINOGE COMMUNICATION DESIGN

STUDENT INTERVIEWS

日本で唯一夜間に開講している美術大学のデザイン学科。
学生たちはここでどんな活動をしているのか?
“STUDENTS INTERVIEWS”では、上野毛のデザイン学科に通う
学生たちが「上野毛デザイン」の魅力を直接語ります。

第7回の“STUDENT INTERVIEWS”は、
スペースコミュニケーションコース3年生のSCデザイン演習Ⅲ
「環境デザイン1」の授業へ潜入しました。
龍口元哉先生の授業は「もしも等々力に個人美術館を計画したら」
という架空のプランニングを競うもの。
今日はこのセッションの授業の最終日。学生たちがパソコンや模型を
駆使して、プレゼンテーションを行ないました。


個人住宅・事務所の設計からプロダクト『KAGU』シリーズの制作、地脈を地図にした作品「都市の地脈」(第1回オリジナル地図コンクール奨励賞受賞)などデザイナーとして幅広く活躍されている龍口元哉先生が授業を担当。龍口先生にさっそく授業の主旨を尋ねてみると…。

「等々力という街の中で自由に個人美術館を計画してもらうという授業です。この課題の一番重要なところは等々力という街の特徴や敷地の持っている要素をどう読むか、ですね。いろいろな学生のアイデアがあるので、美術館に限らず商業施設や複合施設などを計画する学生もいます。スペースデザイン分野を選択している学生たちは建築やインテリア、またはアート志向だったり多岐に渡っていますが、その中でも今回の授業では『環境』の中での空間デザインを考えてもらいたいと思っています」(龍口先生)

なるほど。環境の中での空間を考えるとは興味深いですね。

「次にインテリアや建築空間は実際に人間が使うため、スケール感を持って空間を創っていけるかが大切になります。例えばカフェを設計するのであれば、テーブルや椅子一つをとっても、そこに人が座ることを常に考え、実際に作るとなるとどのくらいの寸法が必要なのか分かっていることも大事な事です。そして最後に、自分でイメージした世界をいかに具体的な空間として表現できるかが重要になります。折角の良いアイデアも表現できなければ意味がありませんから、スケッチや図面を描いたり、模型やCGを制作したりして、相手に伝える表現方法(プレゼンテーション)も学んで欲しいです」(龍口先生)

↑ 授業の主旨を分かり易く説明してくれた龍口先生

18時ちょうど、黒板に書かれている順番通りにプレゼンが開始されました。
パソコンでプレゼンテーションをした後に模型を使って説明します。
みなさん真剣な表情でクラスメイトの作品を見つめます。

↑ プレゼンテーションに集中するみなさん

休憩時間に、プレゼンテーションを終えたばかりの中村瑞季さん(22)に話を聞いてみました。

「実は等々力の課題は2回目になります。2年生のときに1回やっているんですよ。その頃に比べて自分の図面やスケール感だったり、建築の発想力が成長しているのを実感します。今回は前回考えたことをふまえて、スムーズに建築物ができました」(中村さん)

↑ 自分が作った模型を恥ずかしそうに見せてくれた中村さん

なるほど、なかなかの出来ですね!

「私は高校を卒業せずに海外のアートスクールに行っていました。日本でも勉強したいと戻ってきたときに、昼間に仕事ができる上野毛キャンパスに決めました。先生方も昼間仕事をしている方が多いので、夜間のリアルな課題ができるというのがいいですね」(中村さん)

将来は自分が設計したでかい家に住みたいと話す中村さん、頑張ってくださいね。

↑ 笑顔でインタビューに答えてくれた長澤さん

等々力渓谷入り口付近にカフェ&バーを提案、3Dを使い見事にプレゼンテーションしたのが長澤秀彦さん(24)です。クラスメイトの注目を集めた3Dを見せてもらいつつ、上野毛キャンパスについて尋ねてみました。

「上野毛キャンパスはバラエティにとんだ人が多いところです。僕はもともと美術に興味があったのに、最初は勇気がなくてなかなか踏み出せませんでした。でもやりたいことにチャレンジしてみようと、思い切ってここへ来たんです。いまは本当によかったと思っています」(長澤さん)

↑ 先生のアドバイスをノートにメモをとる木内さん

最後にプレゼンテーションを終えた木内南和さん(21)に、授業について伺いました。

「この授業は企画にこだわりすぎると模型を作る時間がなくなり、逆に模型に時間をかけようとすると企画がおろそかになってしまいます。私も企画にこだわりすぎて模型を1週間で作るはめに…、結構つらかったです(笑)。色んな年齢の人と接することができるのがこの学校の一番良いところだと思っています。年上の人たちの作品を見るのがとても貴重な体験になっていますね(木内さん)

授業の終わりに龍口先生は「学生は1年生の時に幅広く色々なデザインを勉強しています。そういう意味ではすごく柔軟にアイデアが出てくる環境が上野毛キャンパスにはあるんですね。学生たちには建築やインテリアデザインに限らず何か大きなスケールのものに常に携わって欲しいですね」と話してくれました。時には厳しく、時には優しい言葉で意見を交わす先生と学生たち。とっても素敵なクラスでした!

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