KAMINOGE COMMUNICATION DESIGN

STUDENT REPORTS

日本で唯一夜間に開講している美術大学のデザイン学科。
都心へのアクセスの良さも備える
上野毛キャンパスを起点としたライフスタイルってどんなもの?
“STUDENT REPORTS”では
学生たちが気になるスポットをレポートします!

17歳で起業し、現在23歳と言う若さで数多のIT企業を設立・経営するクリストファー・テイトさん。その彼が今の僕らに必要なモノとは何なのか熱く語ってくれました。起業の話から人生の考え方まで、濃い内容でお送りします。


↑ 柔らかな物腰のクリストファーさん

今回取材に協力して頂いたのは「コネクトフリー株式会社 代表取締役総合開発責任者兼CEO」クリストファー・テイトさんです。5歳でプログラミングをはじめ、13歳でビジネスプランを売却し、17歳で写真共有サービス「ZOOOMR」を立ち上げ、シリコンバレーでは知らぬものがいないというクリスさん。現在では日本に滞在し、日本語ペラペラ! 出会う人を常に笑顔にするパワーを持っています。

──初めまして、こんにちは。それでは、まずクリスさんの今やられている事業についてお話いただけるでしょうか。

クリスさん 僕が今展開している事業はコネクトフリーというもので、提携しているお店や地域で無料のWi-Fiスポットを提供するというモノです。今までも無料のWi-Fiサービス提供は多くあったけど、よりシンプルにより簡単に接続出来るのがコネクトフリーの強みです。さらに、ユーザーのためだけではなく、お店側にも導入するメリットがあるように、Wi-Fi接続時には個別の端末毎にお店の情報を載せられる様にしてあります。

──どうしてこのような事業をしてみようと思ったのですか?

クリスさん 最初、友達とカフェにいた時にWi-Fiを使いたいなと思って、そこにあったサービスを使ってみたんだけど使いづらくて困ったんです。それで、もっと便利に出来るんじゃないかと思ったのが最初です。その上で、カフェの雰囲気もその電波に乗せられればお客さんもお店もみんな盛り上がれるんじゃないかと考えました。それでその日の内に家に帰ってプロトタイプのシステムをつくり、仲間と会社にしたんですよ。

──すごいスピードで立ち上げたんですね!

クリスさん コネクトフリーについてもう少し話しますね。今あなたがWi-Fiを使えるとして、じゃあ何をしますか? メールですか? ウェブですか? あるいはゲームをしますか? 漠然としていますよね。コネクトフリーは「お店の雰囲気を電波に」っていうコンセプトがあって、お店側が直接言うとクドい情報もさりげなく提供する事ができます。それにツイッターも表示させているから、コネクトフリーを介して双方向のコミュニケーションをとることができるようになっています。さらに将来的にはお店の中にいるお客さん同士でもコミュニケーション出来るようにしたいと思っています。Wi-Fiサービスを提供することでコミュニケーションしやすい環境もデザインしているんです。まさにみんなにとって便利で役立つものだと思いませんか?

──聞けば聞く程、面白くて便利なサービスですね。

↑ 使ってみるととても簡単。お店のツイッターなども見れるのでとても便利でした。

──学生達の中でも起業したい独立したいって人が多いのですが、どのような心構えで起業するべきだと思いますか?

クリスさん このアイデアなら会社が作れるとか、お金が儲けられるという考えで起業するのではなく「これがあればみんなの役に立つ、自分も使いたい」って思えるモノを作ること。また、それを周りの人にも見てもらうことですね。僕の場合はそれで友人たちと「これはいいね」っていう事になって会社を設立したけど、本当は会社という形に固執する必要はないんです。会社というのは人の集まる環境のことですよね。だからそれ以外の環境でよい形があればそれでもいいと思っています。

──人が欲しいと思うものを作る事が大切なんですね。

クリスさん 人が欲しいと思うモノでもあるんだけど、「これがあったら便利なのに」というモノを作る事が大切なんだと思います。僕のすごく好きな新幹線で例えると、昔みんなが東京ー大阪間という長い距離の移動をどうにかしたいって思っていたんだと思います。それをノウハウと技術をもつエンジニア達が「この問題をどうにかしてやろう」って考えて作りあげたのが新幹線なんです。もちろん運賃は決して安くないけど、それ以上にみんなにとって便利なものですよね。

──なるほど。

クリスさん 今ある多くの大企業がなぜ大企業になれたかというと、みんなにとって必要な物を作りあげてきたからなんですね。そして、何かを提供する時、問題とその解決方法をしっかり考え、その解決出来る実物をつくることが重要です。そうすることで周りの人たちも参加しやすくなって、支持されるようになるんだと考えています。

↑ 「ZOOOMR」がブレイクし、一躍時の人となったばかりの17歳のクリスさん。話題となった翌日、IT業界の大御所からたくさんのメールとスカイプが届いてびっくりしたという。

クリスさん 突然だけど、もし5億円貰えたらどうしますか?

──色んな物を買ってしまいますね(笑)

クリスさん きっと自分にとって価値のあるモノを買いますよね? だから、お金っていうのは常に人々にとって価値のあるモノに向かって集まっているんです。僕はお金そのものが欲しい訳では無く、自分にとって価値のあるモノを提供したいって気持ちでやっているだけなんです。そうすると、そこにはお金や面白い人たちが自然と集まってきます。作るべきなんだ、やるべきなんだって気持ちで、やりたい事をやるべきなんです。お金だけを目的にしちゃうと上手くいかなくなります。

──目的をはき違えない事ですね。

クリスさん あとはみんなが集まりやすい環境を作るといいですよ。それと自分のアイデアを実物にして見せることが大事。そうする事で盛り上がっていいモノが作れるから。例えば電車に乗っていて自分の作ったものが他の人の手にあったらすごく嬉しくなるでしょ? 僕が仕事をするのは、そういうことなんです。

──これから学生が起業するにあたって気をつける事などはあります?

クリスさん デザインについて言えば「簡単なのに強い」っていうことだと思います。最近のエンジニアはとにかく多機能にしたがりますが、機能がありすぎてもよくない。簡単なものなら故障の時にも対処もしやすい。ツイッターなんか非常に簡単だと思いませんか? 明確なビジョンをもってモノをつくるといいと思います。あと、僕の肩書きに開発責任者ってついているのは、作ったモノに責任をとるためにそうしています。何かあったときに単にトップが謝るのでは無く、解決することが大事。

──それでは最後に学生全体に向けての一言をお願いします。

クリスさん 失敗してもいい。失敗しないと勉強をしない。そして失敗するのは早い方がいい。若いときの失敗なら誰も見てないし、勉強もたくさん出来ます。そして適度に無理して頑張るのがいい。難しいけどね。あとは、辛い事があった時お金のための辛さなら続かないけど、これは自分がやるべきなんだ、作るべきなんだという信念がある場合は頑張ってやり続けるべきだと思います。それが本当に大切なことだからね。

↑ 最後は記念に一緒にパチリッ。とても面白かったです。

単に起業に対する心構えだけでなく、生き方までも語っていただき本当に勉強になるインタビューでした。本当にありがとうございました。

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取材・写真
取材 金谷 拓郎(4年プロダクトコース)
撮影 鈴木 英広(4年プロダクトコース)

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